「種子cafe」のおすすめ本  
          

 「種子cafe」のおすすめ本は、「種子cafe」に置いてある本を紹介しているコーナーです。
  (亜由美が担当しています)

「モリのアサガオ」 郷田マモラ・著

死刑を執行する側とされる側。新人刑務官・及川直樹と死刑囚・渡瀬満の禁断の友情を通じ、死刑制度の《今》を描ききった衝撃の問題作!!

死刑…とても重いテーマです。死刑囚の心の深淵、遺族の想い、死刑制度の《今》が、とても丁寧に描かれています。懲役囚とは違う死刑囚の待遇など驚くことも多々あり、死刑制度の有無について考えさせられる作品です。様々な死刑囚、そして後に親友となる渡瀬満と接してゆくことで、徐々に成長してゆく主人公からも目が離せません!(全7巻)


「いちご物語」 大島弓子・著

この人のお嫁さんにならなれる、とラップランドから日本にいる林太郎を慕って突然生田家にやってきたいちご。だが、林太郎にとっていちごは旅行中に出会った親切な日本人親子というだけ。ラップ人にまじって生活していた親子だが、父をなくしたいちごはまだ見ぬ日本への憧れとともに父に似たやさしい瞳をもつ林太郎のもとにきたのだ。いちごのひたむきさにとまどう林太郎だが、彼女の境遇を思いやる家族の理解もあり生田家の一員となったいちごだった…。

純粋で一生懸命ないちごに胸を打たれ、登場人物たちの心模様からは目が離せません。ラスト、林太郎の喪失感が、涙を滝のように流させます。とても愛おしい名作少女漫画です。


「ヒデヨシ印の万華鏡」 ますむら・ひろし・著

”力”ではたどり着くことのできない世界、それがアタゴオルです!!…ヒデヨシ、テンプラ、パンツ、唐あげ丸、ヒデ丸等々愉快な仲間達が繰り広げる素敵で不思議な心の栄養本!イエッ!!

M氏に「アタゴオルシリーズ」を三冊頂きました!ありがとうございます♪♪老若男女、全ての年代の方にオススメです!!




「笑う大天使」 川原泉・著

史上最強の名門お嬢様学校、聖ミカエル学園に学ぶ乙女。元・伯爵家の血をひく司城史緒、名門大名華族出身の母を持つ斎木和音と一大レストラングループ総帥の令嬢更科柚子。彼女たちはお互いの本性を知らぬまま、それぞれに猫をかぶり続け、良家の子女然としたうるわしい学園生活を送っていた。ところがある日、柚子と和音は裏の林でこっそり庶民の味「アジのひらき」をくわえている史緒を目撃してしまう!?

いつか川原泉さんの漫画を紹介したいと思い、ずっとどの作品にしようか迷っていたのですが、こちらに決めました。コメディ、サスペンス、そして切なさも加わった名作少女漫画です。ほんわかとした絵柄に色々な要素を含んだストーリー、そして時おり感じさせる哲学…文章たっぷりめのあのぎっしりとした画面がいとしくてたまりません!


「青い菊」 鳩山郁子・著

ー夏休み、駅で出会った諌山に誘われ忍び込んだリンデン坂のスクール。諌山はそこにある青い針の鉱石を奪回しに行くという、それはもとは兄のものだと……。少年達のひと夏の物語を描いた「Un Eatable Sandwitches〜あるいは藍晶石譜〜」の他に「七月紙鳶」「Lou−dau−daw〜ルウ・ドウ・ドオ〜」表題作「青い菊〜Les chrysanthemes bleus〜」の以上4作が収録されています。

どの作品もとても素敵で素晴らしく、澄み切った空気を感じます。そしてその世界に入り込み、少年としての日々を過ごしてみたい、そんな思いに駆られるのです。


「草の花」 福永武彦・著

研ぎ澄まされた理知ゆえに、青春の途上でめぐりあった藤木忍との純粋な愛に破れ、藤木の妹千枝子との恋にも挫折した汐見茂思。彼は、そのはかなく崩れ易い青春の墓標を、二冊のノートに記したまま、純白の雪が地上をおおった冬の日に、自殺行為にも似た手術を受けて、帰らぬ人となった。まだ熟れきらぬ孤独な魂の愛と死を、透明な時間の中に昇華させた、青春の鎮魂歌である。

他にも、オススメ!な福永武彦作品が多数あるのですが(「忘却の河」「海市」「廃市」「夜の時間」「深淵」などなど…)、私が、福永武彦さんにはまる切欠になった作品ということでこちらを!


「加田伶太郎全集」 福永武彦・著

雁金邸に届けられた英文の脅迫状。やがて主人の雁金氏が自室で絞殺死体となって発見される。だが、その部屋は完全な密室状態であった……。十数年前に迷宮入りしたこの不可解な事件を、データのみから解決することは出来るのか?古典学者・伊丹英典氏の推理が冴える名作「完全犯罪」をはじめ、福永武彦が加田伶太郎名義で発表した本格ミステリをすべて収録!これまでの版に付された序文、解説、月報の類にミステリ・エッセイ4篇を加え、推理小説の分野における著書の業績をあまさず網羅した決定版全集!

この作品を初めて読んだとき、推理小説も書けるその力量にただただ感心し、しまいには「加田伶太郎」という推理小説家にはまってしまっている自分がいました。ちなみに、加田伶太郎は「誰だろうか」の伊丹英典は「名探偵」のアナグラムなのですが、福永武彦さんのこの遊び心に可愛さを感じずにいられません。


「世界悪女物語」 澁澤龍彦・著

美貌と権力を携え、その魔性と残虐性によって人びとを恐怖に陥れた世界史上名高い12人の悪女たち。並外れた虚栄心、戦慄すべき美への執着、狂気の如き愛欲ー罪悪の果てに身を滅ぼしていった女たちの劇的な生涯を、今なおカリスマ的人気を誇る耽美と悦楽の作家・澁澤龍彦が1960年代に記した人物エッセイ集。解説・美輪明宏

初めて手に取り、そして読んだ澁澤龍彦さんの本。解りやすく、無駄がなく、その場の情景が思い浮かぶような文章力に感嘆しました!すぐにその世界に引き込まれ、一気に読めちゃいますよ。


「残酷な神が支配する」 萩尾望都・著

母とふたり、ボストンで暮らす15歳のジェルミ。友達に恵まれ、ボランティアと勉強に励む幸せな生活を送っていた彼の日常は、ある男との出会いで一変する。母・サンドラの婚約者で大金持ちの英国紳士・グレッグ。絵に描いたような理想の義父の中には、恐るべき悪魔の顔が潜んでいた。サンドラの幸福を楯に、ジェルミに肉体関係を迫ったのだ。苦痛と苦悩に満ちた地獄の日々が始まった。

追い詰められ、堕ちてゆくジェルミがたまらなく痛々しい…そして息をのまれる心理描写の数々!いつまでも読者を惹き付けてやまない、魅力の結晶のような作品。


「ポケットの中の君」 冬野さほ・著

久しぶりに大好きな彼と会えた女の子。2人の気持ちがぎこちなくふれ合う一日を描いた表題作。他にも、子供たちのピュアで傷つきやすい世界をスケッチした作品から、ちょっとシュールでカラフルな夢の世界まで。ポップでハイセンス、キュートだけどカルトな、冬野ワールドの魅力のエッセンスをギッシリつめこんだ一冊。

20年以上前の作品とは思えない!今なお新鮮さをかもし出しているステキな作品集です。




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